喧嘩上等

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いったい、どこに怒りをぶつけるべきなんだろう。それに、 春日の言い分にも少しだが納得できる部分はあったのだ。 自分が嫌になった。 ★★★★ 教室を飛び出した後、学校を出て、良子の元へ向かう。 良子はまだあの時のショックから立ち直ってなどいない。 中2からずっと不登校になり、今は全日制の学校に通っているだ。 良子の家はすでに両親が仕事に出ていた。親友は少し心配しながらも、ナサを部屋に入れた。 そしてナサは朝の一部始終を話す。 「…良子には悪いけど、なんか、悪魔と戦う気が失せちゃって…。でも、まだまだ許せないわ。今すぐにでも会って、ひっぱたいてやりたいの。」 「…悪魔にとっては、もう過去の事なのかもしれないわね。過去の事実や私の事なんて、もう忘れたいのかもしれないわ…。」 ナサは良子の寝ているベットに塞ぎ込んだ。 目を閉じれば、いろんな思いが頭の中で回る。 悔しい。何か一言、春日に言ってやりたい。でも、きっと聞く耳をもってはくれないだろう。 とたんに涙が出てきた。 正しいのは誰?
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