ラブ生活

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食堂のカウンターにやってきた。 「えーと。なにがいいかな。」 「カレーライスにしようかな。」 「トーストセットにしよう。」 「スパゲティがいいかな。」 3人はテーブルについた。 周りの人も楽しそうに話しをしている。 見ていると結構初対面の人と話をしているみたいだ。 凄い熱気でなんだか楽しくなってくる。 「こんにちは。お会いできて嬉しいです。 お話してもいいですか?」 隣にいた人が話し掛けてきた。 見ると28才位の男の人だった。 「どうぞどうぞ。僕たちも嬉しいです。」 「そうですか。うれしいなあ。私は仕事で銚子で取れた マグロを築地まで運んでいるところなんですよ。 皆さんはドライブですか?」 「ええ。千葉の外房の方へいこうと思いまして。」 「外房でしたら鵜原の海岸の景観はいいですよ。」 「そうですか。」 「ええ、入り組んだ入り江になっているんでとてもきれいですよ。」 「そこに行きましょう。」 「うん。そうしよう。」 「いろいろ。教えてくださって有り難う御座います。」 「いいえ。こちらこそ。皆さんに喜んでいただけて光栄です。」 「お近付きの印にどうぞ。真壁といいます。」 男の人は名刺を差し出した。 「あ、どうもごていねいに。それでは私も。大沢といいます。」 「あ、どうも」 「あ、すみませんがそろそろ行かないといけないんで。それでは。」 「どうも。色々有り難う御座います。」 「それじゃあね~。」 真壁さんは手を振って出ていった。 「いっちゃったね。」 「いい人だったね。」 「うん」 「僕たちもそろそろ行こうか。」 「ええ」 3人は再び車に乗ってパーキングエリアを後にした。
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