ラブ生活

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あれからしばらく走っただろうか。 「あー。海だ。見て見て。」 「ほんとだ~。きれいねぇ。」 真っ青な海が見えてきた。 「ほんと、海って広いねえ。」 やがて道は海岸線に沿って走り出す。 海岸では海水浴をしている人の姿もみえる。 「みんなたのしそうね~。」 小さな子達がこちらに気がついて手を振ってくれる。 こちらも手を振って応える。 「いいわねえ。」 いくつかのトンネルを超えると次第に入り江のような地形になってきた。 「さあ、着いたよ。」 「ここが鵜原なの。」 「そうだよ。」 目の前は林のようになっていて小径が続いている。 海風を目の前から感じる。 「うわあ。いい風ね。」 「行ってみようか。」 「うん」 3人は小径を歩き出した。 向こうからおじさんやおばさんがやってきた。 「こんにちは~。」 「こんにちは。」 「この先の景色がとてもきれいよ。」 「そうですか。わざわざありがとうございます。」 「それじゃあね。」 「ありがとうございます~。」 しばらく歩くとおばさん達が言っていたように 美しい景観が開けてきた。 「うわーきれいね~。」 「そうね。」 入り江になった海岸にきらきらした波が打ち寄せている。 緑もとてもきれいだ。 「きてよかったね。」 「行ってみようよ。」 「そうだね。」 3人はしばらく岩場であそぶことにした。
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