ラブ生活

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「さて。私はお部屋の掃除でもしようかな。」 美奈は二人を見送るとリビングの掃除を始めた。 そのあとは皿洗いなどを楽しそうに済ませた。 「あ、そうだ、晩御飯の買い出しをしよっと。」 あわだだしく支度を済ませると外に出た。 初夏のまぶしい光が射している。美奈は目を凝らす。 「もう、すっかり夏ね。」 ゆっくりと歩いていると御近所のおばさんとすれ違う お互いにっこりと微笑んで笑顔を交わす。 美奈は商店街にたどりついた。 「今日は何にしょうかな。昨日はハンバーグだったし。 栄養のことも考えると・・・」 美奈はそんなことをかんがえていると声がかかった。 「美奈さん!今日はかつおのいいのが入ってるよ!」 「あら、魚勝さん、こんにちは。そうなんですか。 それじゃあ、見させてもらおうかしら。」 「今日お刺し身にしたら最高だよ。」 「そう、それなら、お刺し身少々頂こうかしら。」 「まいどあり!またいいのが入ったらお教えします。」 「ありがとうございます。魚勝さん。」 美奈は帰りに健二さんにあった。 健二さんは学生で御近所でよくお話をするのだ。 「美奈さん、こんにちは。よろしかったら、お茶しませんか?」 「健二さん。こんにちは。いいですね。」 健二と美奈は近くの「大西庵」へ向かった。 「いらっしゃい。健二さん、美奈さん。今日は御一緒かい。」 きさくなマスターが微笑みかける。 「途中でちょうどお会いしてお茶しようということになりまして。」 「そうですか。そちらの窓際のテラスへどうぞ。」 健二と美奈は席についた。初夏の風を感じられるいい席だ。
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