将来の夢

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綺麗だったり、可愛かったり。 カラフルな成海くんの作品たちを眺めながら、考えた。 「……ねぇ、わたしの話もしてもいい?」 すると成海くんは、テーブルに置かれたわたしの手に、自分の手を重ねた。 「もちろん。話して貰えるなら、何だって聞きたい」 今度は真剣な眼差しに変わって、わたしの瞳を見据える。 どうしてわたしに、そんなことを言ってくれるの? 触れた手から、成海くんの体温が伝わる。 脈が速くなって来たのを、悟られてしまいそうだ。 そんな優しく包み込まれたら、わたし……。 滲みそうになった涙を、ぐっと堪えた。 「わたしもうすぐ3年でさ、派遣でいられなくなるの……」 成海くんが目を見開く。 「実は……正社員を目指さないかって、誘われてて……」 「え! すごいじゃないですか!?」 嬉しそうな顔をする成海くんに、多少戸惑った。 「だけどわたし正社員なんて、考えたこともなかったし……荷が重いっていうか。でも受けなきゃパートになっちゃうしで、迷ってるんだ……」 成海くんは少し考えて、答えた。
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