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「あの伝線した脚が頭に焼き付いてて……」
成海くんの手が足先へと下がって行く動きに、また身体を震わせる。
「ずっとこの脚に触れたかった」
脚に何度も、優しくキスするので、顔から火が出そう。
「なっなんか変態ちっくだよ、成海くん」
焦って声が裏返ってしまった。
「男なんか変態だよ」
にやっと笑って、今度は唇にキスの嵐。
わたしの身体の色々な部分に触れながら、優しく激しい、とろけるような、キス。
唇を重ねながら、わたしも成海くんのシャツのボタンを外して行く。
唇を離して、成海くんがつぶやく。
「……それでも不安だったら、責任取るよ」
「え……っ」
目の前に、成海くんの真剣な瞳。
「俺と、結婚を前提に付き合って下さい」
一瞬、言ってる意味がわからなくて、目をぱちくりさせてしまった。
本当に……?
そこまで、想って……。
成海くんがじっとこちらを見つめたまま、微笑んだ。
「はい……」
応えながら、目に涙が浮かぶ。
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