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「そんなことないです。」
「夕方までには帰って来るから、良かったら
それまでいてね。」
「はい。」
杏奈は何回か陸の自宅を訪ねたことがある。
時に今日のように陸以外誰もいなくなる
ことがあるが、彼の両親は気にしていない
ように見える。
「陸のご両親は陸があたしと二人きりで家に
いても気にならないのかな。」
「気にしてないみたいだね。」
「お母さんが帰るまでいてって出掛けて
行ったよ。」
陸にノートを渡すと、
「Thank you. すぐ終わるから。」
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