第1章 海洋国家・日本の航海術

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「遣唐使船は難破しまくった」 詳しくは「特典付録」である「第2話 資料編」をご覧ください。 飛鳥時代から平安に入るまで、中国に遣いを出すために「遣隋使」「遣唐使」を出していたわけですが、遣唐使に関しては、難破しまくっている実績があります。 白村江の戦いの敗北により、朝鮮半島への足掛かりを失った日本は、半島経由での中国派遣は難しく、南シナ海を直接渡らなければならなくなった事・・ また、当時の船舶の技術、航行の技術がお粗末だったというのに起因します。 特に船底が浅く、排水量が少ない船舶は横波を受けると直ぐに沈没してしまう構造になっていて、帆の性能も悪く、どちらかと言えば、オールによって漕いで航行していたわけです。 そして、黒潮から別れた「対馬暖流」が行く手を遮り、低気圧や台風による嵐が船団を襲ったのです。 image=501870436.jpg
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