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陽介「(つまり何もしてないのである)」
陽介「(漫画を描いて出版社に投稿したり、曲を作って皆に聴いてもらったり、パソコンの勉強をして動画を作ったりゲームを作るなど、そんな皆から尊敬されて自分で誇れることを一切していないのだ)」
陽介「(この世に生を受けたのなら何か特別な人間になる。そう意気込んでいた時期もあったが、今はこんな有様。ただ無意味に楽しい日々を過ごしているだけのただの高校生だ)」
陽介「(この無力感が耐えられず僕はこの現実から逃げたいと思ったのだ)」
陽介「まあそれだけなんだ。姫さんみたいに立派なことをしている訳じゃない。ただ青春を貪るように生きてるだけなんだ」
真央「・・・・・・それの何がいけないんですの?」
陽介「えっ?」
真央「ゲームをしたり漫画を読んで友達と遊ぶ。確かに無意味で楽しいことですが人間は全員が立派である必要はありませんわ」
陽介「でも、無意味で楽しいだけで幸せにはなれない」
真央「でも立派だからってイコール幸せではありませんわ。何かの努力をしているときは必ず時間を必要としますわ。つまり楽しいことに使えるはずの時間を努力に注ぎ込むから遊ぶ時間が圧倒的に少ないんですの」
真央「私からすればあなたの方がずっと幸せに見えますわ。非生産的でも幸せに生きられるならそれでいいじゃありませんの」
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