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陽介「・・・・・・それでも僕は村人Aではなく何者かになりたい」
真央「・・・・・・でしたら簡単ですわ。自分の自信のあるものに精一杯時間を費やしなさい」
陽介「自信のあるもの?」
真央「なんでもいいですわ。ゲームでも漫画でも、どんな馬鹿馬鹿しいものでもいい。とにかく自分に自信のあるものを始めなさい」
陽介「でも、それを極めるにはどれだけ時間を必要とするんだ?」
真央「知りませんわ、あなたのことですもの。ただ極めようと思うことはないわ。まずはどこまで出来るか確かめるだけでいいの。本気になるかを決めるのはその後でも遅くは無いわ」
陽介「・・・・・・」
真央「まあ私としてはあまりお勧めはしたくありません。努力のために時間を使うって先ほども言いましたが遊ぶ時間を割くことになりますもの。前みたいにゲームや漫画、友達と遊べなくなるかもしれませんし」
陽介「・・・・・・それでも僕は誇らしい自分になりたい」
真央「なら、その気持ちを忘れないでね。それが自分で決めた道ならあなたは絶対に後悔しないわ」
陽介「(姫さんが優しく微笑んだ後、薄暗かった空に光が差した)」
陽介「(どうやら夜明けらしい・・・・・・と思ったらいつの間にか姫さんはいなくなっていた)」
陽介「(成仏したとかそんな設定がないのであればきっと夢から覚めたのであろう。この時間に起きたということは普段から早起きらしい)」
陽介「(ちなみに僕は学校にぎりぎりで登校するくらい朝起きるのが遅いので起きるまでの時間は思ったより退屈だった。どうやら僕も朝起きるのが楽しみのようだ)」
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