第4章《現世界(リアルワールド)》

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あたしが恐る恐る寝室に入っていくと インキュバスはウェルカムと言う感じで 上着を完全に広げて身体を見せてきた 手を伸ばしてくる…あたし、このままだと… その時、寝室のクローゼットが勢い良く開くと 魔王サタン 「…そこの淫魔よ、我が妃に手を 出そうとは良い度胸ではないか… 我が支配下の分際で…!」 サタン様が来た…すっごい気迫… でも、助かったわ… このインキュバス…男前だし 良いからだしてるし…なんていうか… 抗えない感じがあったし… あたしが弱いだけなのかな インキュバス 「おおっと…これはこれは魔王様… そうとは知らずに申し訳ない… 失礼するよ、ハニー…」 そのインキュバスはすぐさま クローゼットの中に消えていった 魔王サタン 「ったく…近頃の若者は… 魅咲、大丈夫か?」 サタン様があたしに視線を向ける その視線に気づいたあたしは 緊張が和らいだと同時に足の力が 抜けると床に座り込みそうになる サタン様は素早くあたしを ささえてくれた… そのおかげでへたりこまずにすんだ… 魔王サタン 「すまない、魅咲… 今のインキュバスは私の配下でな インキュバスは美しい女性を見ると 本能的に誘ってしまうのだ…」 サタン様はあたしをベットに 座らせるとその隣に腰かける
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