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なんか…雰囲気が普通の人と違うのよね…
特にﾎﾞﾀﾝを押してないから
あたしは失敗かな…と思って
ダメもとで1階を押したわ…
そしたら、1階じゃなくて10階に
あがって行ったの！
あたしは唖然としてしまって…
ｴﾚﾍﾞｰﾀｰは9階を通り過ぎて
10階についてしまった…
あたしはその男の人の背中に生えてる
翼が気になって気になってしょうがなかった…
それに、尻尾まで生えてるのよ！しかも2本！
「10階デス…」
再び無機質な声が響くと
ﾄﾞｱがゆっくりと開く…
その男の人は振り向かずに10階で降りて行った
ｴﾚﾍﾞｰﾀｰから降りた彼は振り向くと
微笑を浮かべていた…
瞳は紅くて肌は色白…廊下とｴﾚﾍﾞｰﾀｰ内の電灯で
照らされた髪の色は深緑で角は焦げ茶色だったわ
綺麗なｺｽﾌﾟﾚｲﾔｰさんだな～と
魅とれてたら再びｴﾚﾍﾞｰﾀｰのﾄﾞｱが閉まって
押してもないのにあたしが住む13階に
勝手に上がっていっちゃってそれでもびっくり！
「13階デス…」
と、無機質な声が響くとﾄﾞｱが開いた…
あたしはさっきの人が気になって
ｴﾚﾍﾞｰﾀｰから飛び出し
ﾀﾞｯｼｭで階段をかけ降りて息を切らしながらも
10階に到着…廊下を見回したけど誰もいなかった…
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