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お風呂から出て、リビングの壁に掛けられている時計を見たら、一時半を過ぎていた。
私はこの時間はいつも布団に入って眠っている。
すごく眠いけど、布団に入る前に眠たい目を擦って、今日一日の中で体験したことや感じたことなどをノートに書いてみた。
いっぱい歩いた。
いっぱい汗を掻いた。
お日様の光をいっぱい浴びた。
いろんな空の表情を見た。
いろんな形の雲を見た。
いろんな色の星を見た。
いろんな風を感じた。
空気が美味しかった。
優太さんといろんな話をした。
優太さんに写真を撮ってもらった。
優太さんと一緒に紙飛行機を飛ばした。
優太さんと生ビールで乾杯した。
優太さんの人柄が改めてわかった。
とても刺激的で楽しい一日だった。
とても幸せな気持ちになれた。
私は日記を書いたのもかなり久しぶり。なんだか楽しい。でも、浮かれてばかりはいられない。
祖父母のために、子供たちのために、お客さんのために、優太さんのために、自分のために、この瞬間から気持ちを切り替えて、これまで以上に頑張って働かなければならない。
駄菓子屋を切り盛りするようになってからの私は、毎朝七時半まで寝ていて、満員電車に揺られることもなく、土日も祭日も平日も関係なく、とてもゆったりとした朝を迎えている。
商売柄、それはそれで致し方ないことなんだと思うけど、朝寝坊をして、だらだらと過ごすようになってしまったら、祖父母に顔向けできない。
気持ちを引き締め直すため、今日から毎朝六時半に起きて、ジョギングを始めることにした。
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