第1章 菓絵と優太

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   ふんふん♪ ふふふん♪ ふふふふふーん♪    私は嬉しいことがあると、鼻歌を歌う癖がある。  優太さんの前では平静を装っていた私だけど、一人になった瞬間に、一気に嬉しさがこみ上げてきて、商品の焼きとうもろこしを全部食べてしまった。 「菓絵さん、こんにちは」 「中島さん、こんにちは。いらっしゃい」 「焼きとうもろこしはありますか?」 「私が全部食べてしまったんです。ごめんなさい」 「そうですか。それでは、また明日来ます」 「あ、はい。お待ちしております」
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