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「すごく美味しいですね」
私はついつい調子に乗って、生ビールをジョッキで三杯も飲んでしまった。
酔わないようにセーブしているのだろうか。優太さんは一杯しか飲んでいない。
「眠そうに見えますが、大丈夫ですか?」
私はうとうとしていたようで、優太さんに声を掛けられて目が覚めた。
「大丈夫です。食事中に眠ってしまって、どうもすみませんでした」
「いいんですよ。このコーヒー牛乳を飲んでください」
私がうとうとしている間に買ってきてくれたのだろうか。優太さんがコーヒー牛乳の入った瓶を手渡してくれた。
「どうもありがとうございます」
私は眠気を覚ますため、優太さんが買ってきてくれた冷たいコーヒー牛乳を一気に飲み干した。
お酒を飲んだ後のコーヒー牛乳も最高に美味しい。
「どうもご馳走様でした。すごく美味しかったです」
味噌ラーメンと餃子とレバニラ炒めに生ビールをジョッキで三杯とコーヒー牛乳。私のお腹はパンパンに膨れ上がっている。
「今日は、付き合ってもらったお礼として、僕がおごりますね」
「いえいえ、自分の分は自分で支払います」
「それでは僕の気が済みません。どうかおごらせてください」
とても真剣な眼差しで、私に懇願してきた優太さん。
こういうときは、素直に好意を受けるべきなのか。自分の分は自分で支払うべきなのか。私はどうしたらいいのかわからなくなってしまい、ラーメン屋さんのおじさんの顔を見た。
笑顔で頷いてくれたので、優太さんの好意を素直に受けることにした。
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