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「いいですよ。優太さんも入ってください」
「やった! どうもありがとうです!」
私の返事を聞いた優太さんは、右手で麦わら帽子をくるくると回しながら、とっても嬉しそうにしている。
少年のような心を持っている優太さんなら、子供たちの輪の中に自然と溶け込めると思う。
「それで、あの、もう一つお願いがあるんです。もしよかったら、来週の土曜日も、僕と一緒に秘密の丘に行ってもらえませんか」
優太さんは麦わら帽子を回すのをやめて、真剣な表情で私にお願いしてきた。
「いいですよ。来週の土曜日も、よろしくお願いします」
私はものすごく嬉しくなって、即答で返事をした。こうなることを待ち望んでいたからだと思う。
「やった! ものすごく嬉しいです! 来週の土曜日も! 今日と同じ時間に来ますね!」
素直に嬉しさを爆発させている優太さん。
「はい。楽しみにしています。その前に、私のお絵描き教室は、金曜日の夜の七時半からですので、そのときにまたお会いしましょう」
嬉しい気持ちを抑えて、冷静にお絵描き教室の日時を説明している私。
「そうでしたね。何か持っていく物はありますか?」
「絵の画材などは私が用意しますので、手ぶらで来てください」
「わかりました。それでは金曜日の夜にまた来ます。今日は本当にお疲れ様でした。おやすみなさい」
「はい。おやすみなさい」
優太さんは嬉しさを抑え切れない様子で、スキップしながら家に向かっていった。
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