‐第零章‐ホームレス風少年

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そして、眩い光に包まれたホームレス風の少年はとある空間の中に放り出された 「うわっ!!」 ホームレス風の少年は転けそうになるのを足に力を入れてバランスをとり何とか転けそうになる事を回避してから自分の周りを見渡してみると、そこに広がる景色は中世ヨーロッパ時代のような重厚な家具等を基調とした謁見の間みたいな所であった 「………俺、車に引かれて死んだはずだよな?」 ホームレス風の少年は今、自分がいるこの環境に思考が定まらず小さくそう呟くと、部屋の奥の方から綺麗な声が聞こえた 「少年よ、こちらへ来なさい」 ホームレス風の少年は声が聞こえた方向に目を向けると、王様が座るような椅子に座っている超絶美人な女性が足を組みながらこちらに来いと言わんばかりに手を上下に振る だが、ホームレス風の少年はここで自分の身に問題がある事が発覚 「いや……あの、行きたいのは山々なんだけど服が………」 と、ホームレス風の少年が顔を赤くしながら超絶美人な女性にそう言うと超絶美人な女性はクスッと微笑んだ後、指をパチンと鳴らす すると、さっきまで全裸だったホームレス風の少年に上から下まで黒ずくめの服を着させてあげた この一瞬の光景にホームレス風の少年は少しだけ驚いた表情を見せるが、超絶美人な女性はまたもや指をパチンと鳴らす すると、今度はホームレス風の少年の伸びに伸びきっていた髪が清潔感溢れる髪形に変わる
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