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シャワーを浴びると、二日酔いもさほど気にならなくなった。
若さって素晴らしい。
リビングに行くと、ソファにもたれ掛かっている人物が…
姉だ。
「姉ちゃんも二日酔い?」
「あ?…なんだ、不良息子か。朝帰りなんて百年早い。」
「そんなんじゃねぇよ。てか、酷く飲んだのか?」
「三十にもなるとね二日酔いも辛くなるのよ。深酒はしてないんだけどさぁ、楽しい店でさ~。」
え?楽しい店?
「それって、居酒屋?」
「居酒屋みたいなバー?バーみたいな居酒屋?
…何言ってんの?あたし…」
まだ酒、残ってんな。
「同僚と行ったんだけど…」
同僚?…じゃ、木田さんとでも大丈夫だな!!
「トランプとかオセロが置いてあってさぁ~、もうよっぱらい同士ハチャメチャなのよ~!アハハハッ~」
うわぁ…
うるさそう~…
でも、楽しそうっ!
「どこにあんの?」
「街のキヨマツあるでしょ?あの2階。」
『街』とは、住んでいるこの地域で一番栄えている場所。いわゆる繁華街。
学生の時から、映画館や大きな本屋もあってよく行ってたもんだ。
JRの駅もあるし、もちろん私鉄の駅もある。
よし!決めた!
木田さんとのリベンジ飲みは、そこだ!
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