竹田優衣視点

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今日もまた、憂鬱な一日が始まる。 朝早くから仕事をはじめ、サービス残業にサービス残業を重ね、日付が変わる頃にしか帰れない。 モラハラ、セクハラは当たり前。 こんな会社に誰がした!…ほんと、誰かわかればヒールで蹴ってやるのに。 こんなブラックな会社がかなりの大企業なあたり、将来の日本が心配だ。 そんな私の毎日の楽しみ。 駅までの道の途中にある赤い屋根の家。その窓から見える、変な踊りを踊ってる人を見ること。 毎日毎日、タップダンスをしながら、全身を激しく揺らしている。 馬鹿馬鹿しくて、笑えてくる。 さすがに住宅街の真ん中で大笑いするわけにもいかないのでこらえてはいるけど。 しかし、今日はやっていない。 座って新聞読んでる。 ふざけんな。 私が毎日どれだけ大変な思いをしているか…いや。あいつは悪くないな。 毎日元気をくれていた。 感謝こそすれ、恨む理由など無いだろう。 会社が悪い。というかあのセクハラクソ野郎が悪い。 毎日毎日、懲りもせずケツ触りおって。 いい機会だな。うん。 あんなクソ会社、もうやめてやる!
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