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この人が私に触れることなど、一生無いと思ってた。
私のこんな声を聞かせることも、この人の吐息を聞くことも、一生聞くことなんて無いと思ってた。
終わってから訪れる「これはまずい」という思い。
「私は今日、仕事が終わってまっすぐ帰宅しました」
「そうだな、俺達は今日、会社でしか顔を合わせてない」
二人で万が一に備えて、口裏合わせをした。
「次はいつにしようか、ミーティング」
「また連絡します」
「じゃあ、また会社で」
これはーー
とんでもない部下の私と、とんでもない上司の専務の、二人だけの秘密の話。
ーーENDーー
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