似た者同士。

ホントだっきらーい！

《凛 SIDE》

どうしてアタシはこいつとずっと一緒なんだろう。

私達が出会ったのは小学5年生の時。
4年生の時にお互いヤンチャばかりしていたから、
同じクラスに固められたそうだが、、、

それにしても飽きもせず毎日喧嘩ばかり
吹っかけてくるアイツ。

「藤井 奏多」

毎日休み時間になれば喧嘩!!
ホント前のクラスに戻りたい・・・

こんなやつと1年間とかホントむりだってー!!

キーンコーンカーンコーン
「将暉、早く行こ!!」
おう!! すぐ行くー！
将暉とは親同士仲良くて昔から一緒なの。
同級生だけど、優しいし、
頼りになるお兄ちゃん存在。

おい、凛！
お前さっきの算数のテスト何点だった？

「は？何でアンタに言わないといけない訳？」

いいからさっさと言えよ、アホ凛!!

「68」

だっさー！やっぱアホ凛やわ（爆笑）
俺は87点!!

「算数何か将来役に立たないからいいの!!
それにアンタには関係ないでしょ!!」

あーほー凛!! 68点の凛ちゃん!!
やっぱお前はいつまでもアホ凛だな！

一一一イラっ、、
「さっきからマジでウザい!! 」
一一一パチン。
イッテェー。お前何するんだよ!!

「アンタが悪い!! 凛何も悪くないから!」

一一一ガシャン。
「ちょ、これ昨日パパに買って貰ったばっかなのに!
しかもへっ込んでるし!!
男の癖に本当最低!!」
「アンタとは謝るまで口聞かないから!!」
「藤井なんかだっ嫌い!!」

・・・。

一一 ダダダン、シュパッ

「ホントあんなやつだっ嫌い!!
せっかくパパと久しぶりにお出かけして
アタシの好きなレゲエの筆箱見つけて
買ってもらったのに」

本当凛はパパっ子だね（笑）

アタシは必死に愚痴ってるのに、
笑いながら言う将暉。
多分アタシの顔が必死すぎて可笑しいんだろう、笑

「だって、パパはいつも凛に優しいしよ」

そうやな、確かにおっちゃんは凛だけに優しい!!
見た目はめっちゃ怖いのにな（笑）

「確かに（笑）
何か愚痴ってたら落ち着いたし
アタシ達もバスケしに行こ!!」