【異世界への入口】

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「えっと…じいさん誰?」   空間の歪みというものを目の当たりにしてる割には思いのほか冷静である   「ワシはこの瞞(まやか)しの門を司る門番…おぬしの不満のエネルギーを感じここへやってきた」   不満のエネルギー…何とも胡散臭い話だが目の前の光景がその真実を後押しする   「俺が不満を感じてるっていうのか?」 強気に出ずにはいられない…気を抜けば今にも吸い込まれそうなのだ   「言うたはずじゃ、オヌシの不満のエネルギーを感じて来たとな」   「不満なんて誰でも持ってるはずだろ?何で俺を選んだ?」   老人は一つ息をついて、ゆっくり口を開いた……
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