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「まず、強い不満のエネルギーを持つと言う事はお主にとってこの世界が真の世界ではない可能性があると言う事じゃ」
「それって……」
「慌てるな、最後まで聞けぃ」
真護を制止し老人は続けた
「世界とは複数存在する、むしろ空間と呼ぶ方が理解は早いかの。何故なら人間それぞれに適合する空間が必要だからじゃ。じゃが一人一人に存在するわけでもない。ここは地球だったかの?お主には突拍子もない事実かもしれんが空間単位の話をすれば宇宙全体で一つとなる」
「!!」
(宇宙が一つの単位だって!?)
人類は未だその果てを知らないと言うのにこの老人は空間の一つでしかないと言い切った。
それはつまり宇宙規模の空間が他にも複数存在する事を示していた。
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