おまけ~嫉妬~

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「あんなにって…… あの後、本当に大変だったんだから」 あまりに呑気にいう容子に苦笑いが洩れる。 「だって本当にするとは思わなかったし」 「いや、あれはあれで可愛かったんだけど、 それを撮って送ってくるから。 あの時のユキの顔と騒ぎよう見てないから」 事の発端は容子のひと言だった。 陽花が生まれたときに凜太郎くんと結婚なんかしたらいいねー、とか冗談交じり容子と話してた。 そんなに会ってないのに陽花と凜太郎くんがすごく仲良くて傍から見てても微笑ましくて。 「ハルちゃんにチューしちゃえ」 何を思ったのか容子ときたら凜太郎くんに言い出したのだ。 「え!?」 驚く私の目の前で凜太郎くんが陽花の口にチューってしたのだ。 私的には少し驚いたけど、あれはあれで可愛いな、と思う程度だった。 でもさすがにユキに見せたら大変だと思い、隠してたつもりだったのに容子ときたら、それをスマホに送ってきたのだ。 しかもタイミング悪くユキの目にとまってしまったのだ。
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