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私は、彼と一緒に私の家に向かった
彼は、足を痛めていたようなので
彼が歩ける速さで私は、一緒に歩いた
「着きましたよ」
と言っても、家というわけではなく
普通のマンション
私は、先月からここに引っ越して来て高校に通っている
つまり、一人暮らし
私は、部屋の鍵を取り出し
ドアを開けた
「少し散らかって、、すいません」
私は、彼をリビングに案内して
「何か、飲み物入れますね」
そう私が言うと、彼は
「いいえ、お気遣いなく」
と言われたけど私は、お茶を出した
そして、私は彼の話を聞いた
彼の職業は執事だったそうで
数日前に自分が仕えていた家を追い出されて
途方に暮れていたところを私が助けたという感じだった
「あの、」
「なんでしょう?」
「足の怪我大丈夫ですか?」
彼は、すぐに足の怪我している所を隠した
「ええ、平気です。気にしないでください」
と笑顔で言っていたけど私はやっぱり気になってしまって
申し訳ないと思ったけど
「失礼します」
「えっ、・・っ!」
私はズボンの裾をめくると
青紫色に変色したあざがあった
「待っててください、今手当を」
彼は、私に何回も「すいません」と言いながら私の手当てを受けた
「これで平気だと思います、まだ痛かったら病院に行きますか」
「いいえ、平気です。ありがとうございます、どうお礼をすればいいのか」
「お礼なんていりませんよ、困っている人を助けることは人として当然のことですから」
私は笑顔で彼にそう言うと
「そういえば名前がまだでしたね」
「あっ、そうでした」
「僕の名前は桜木佑斗です、数日前まであるお屋敷の執事をしておりました」
そう言いながら、彼は左胸に手を当てて笑顔で一礼をした
その笑顔を見た瞬間、私は顔が赤くなりそうだったけどなんとか抑えた
「私は、早坂奏です。高校一年です」
こうして私と桜木さん二人の自己紹介が終わった
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