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目が覚めると、洞窟の出入り口がぼんやりと明るい。昨日に引き続いて、今日も天気が良くないのか。
「エイプ、朝だぞ、起きろ」
隣に手を伸ばす。触れたのは、包んでいた中身を失った掛け布の虚しい感触だけだった。薪に火を着け辺りを見渡すが、エイプの姿はない。どこに行ったのだろう。木の実は余分に貯蔵しているから、朝飯を調達してくる必要はないし。トイレだろうか。
しかし、暫く待ってみても、エイプは帰ってこなかった。もしや、外で用を足している時にモンスターに襲われたか。慌てて立ち上がり外に出ようとしたところで、出入り口に近い壁に石灰で何か書かれているのに気付いた。
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