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街から遠く離れた山奥に、打ち捨てられた村がある。
そのさらに向こうには深い森。
奥の開けたところには、美しい泉があります。
空や緑を映し込んで、見失ってしまうほど澄んでいるのです。
そこに水があることを知らせてくれるのは、風や鳥、舞い落ちる木の葉に、獣と…魚たち。
その息吹を感じられた時にだけ、泉は姿を現すのです。
これほど美しく豊かな場所と共にあった村は、かつては同じく豊かで活気に溢れていました。
けれど、今ではなんの営みの気配もありません。
どうして、こんなことになってしまったのか。
それにはワケがあるのです。
とても愚かなワケが…。
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