エピソード1、ギースの場合

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「大丈夫だって!俺たち3ケタの人間は初期の人体改造よりは随分と改良されてるらしいからな そんなに能力が発動しないとか暴発するなんてことは起こらねーって!」 ギース達を含めたこの施設の住人は様々な理由でここに集められてここに住んでいる それは、この国のプロジェクトである『人類強化プロジェクト』に参加をしているからだ 詳しいことは分からないが、脳の中に様々な改良や能力チップをつけることで人間離れした能力を賜るというものらしい しかし、これはそう簡単に事が進むものではなく、犠牲が多く伴う実験でもあった 脳や体を改造していくことで被験者は地をはいずるような激痛に何日も悩まされる 更に痛み止めの薬漬けになって使えなくなればゴミのように廃棄されていく 能力を得てもその後も能力も人それぞれで発動しないとどの能力が備わっているのかが分からない なので、それ相応の訓練を重ねることによって能力の調査や調整を行っていくのである ギースを含め、この周りにいるものはその地獄のような実験から生き延び且つ物理攻撃に特化した者たちが集まっている部隊なのだ
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