第5話 エピローグ

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 ああ……俺の家。 「あつむ大丈夫なの? 全然起きないんだもの。顔色悪いし、ねえ大丈夫? 私を分かる?」  わずかに首を縦にふると、ゆかりはホッとしたように瞼を閉じた。額にたくさんの汗が浮かんでいる。心配してくれたのだろう。 「職場には体調不良でお休みの連絡入れたから」  子供が母親に言われるようなことを、どこか遠い物語のように聞いていた。  だが引き返せない体が、脳が、あの晩の綾奈を求めて許さない。  その日の晩もまた、俺はドラッグに手を出した。迷いはもう微塵もなかったーー。
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