ランタナ

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ランタナ

私の機嫌は一気に最悪になっていた。 なんなのあいつ。 あの後彼女は笑いながらじゃあなっていなくなるし。 あんなきれいなスーツを見ると自分のヨレヨレのスーツが急に恥ずかしくなる。 彼女は何をしている人なんだろう。 「あんな女この町にいたんだ、、、。」 そんなこんなで電車を二本乗り継いで面接会場についた。 こじんまりとした古びたビルの二階らしい。 手あたり次第受けているので正直ここが何をやっている会社なのか よくわからないがホームページ最初の画面の一文にとても目を奪われた、、。 『今のあなたの色は、もったいない。』 よくわからないけどなんだか素敵な気がしてエントリーシートを つい送ってしまった。 今度こそ安定した仕事に就くんだ!! そう決心して、古めのビルの中へ私は足を踏み入れた。 会社名は『ランタナ』だったな、、、。 階段を上がるとすぐに銀色の扉にランタナと書かれた扉だ 現れる。ここか、、、。深呼吸をして、扉を開ける。
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