ランタナ

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ガチャ、、、。 恐る恐る開けると中は綺麗な明るいオフィスだった。 まるで宮殿の中のような白いオフィスはとても素敵だった。 「すいません。今日面接の予定をしている、加藤もかですが、、、。」 そういうと中からパタパタと忙しそうにしている男の人が近づいて来る。 「あー。もうそんな時間か!初めまして今日面接させていただく 白鳥 王子(しらとり おおじ)です。よろしくね。」 にっこりと笑う優しそうな男性はしっかりしたスーツがよく似合う 体つきの言いまさに王子のような男性だった。 「よ、よろしくお願いします。」 少し見とれてしまうが我に返りすぐにお辞儀をした。 「あのね、面接には必ず社長が立ち会うことになっているんだけど、 当の社長がまた来てないくてね、、、。奥に入ってちょっとだけ待っててもらえる?」 困った顔をしながらそういわれ奥へ案内され応接室と書かれた場所で 待機することになった。 王子さん、とってもかっこよかったなー、、。 みたところ同い年ぐらいだったし。 この会社に入社したらあたしにもチャンスがあるかも、、! ニヤニヤと妄想をしながらしばらく待つと、 ドア越しに王子さんの声が聞こえてきた。 「かぐや!!お前どこ行っていたんだ!!面接の子もうとっくに来ているぞ! さっさと来い!」 「しゃ、社長さんが来たのかな、、、?」 にしても王子さん社長さんにあんな言い方を、、? バタバタと音がして、応接室のドアがガチャリと開いた。 「ごめんね。待たせて!これがうちの社長だよ。」 王子さんが先に現れたので次に入ってくる方に深々とお辞儀をする。 「こんにちは。今日面接していただく加藤もかです!今日はお忙しい中お時間とってい」 「あれ??あんた、、、。」 急に社交辞令の間に割って入ってくる。 顔を上げて驚愕する。 そこには今日の朝ぶつかってきたあの女がニヤニヤとこちらを見ていた。
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