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「で、さっそくだけどもか。」
「はい。」
さっそく呼び捨てかこの女。
「うちで働きたいですか??」
「え、は、はい。」
「じゃあ採用の前に採用試験をします。合格出来たらもかちゃんは
うちの社員として雇用しますね。」
「はい。よろしくお願いします。」
「では、これを読んで。」
ピラっと一枚の紙を渡される。そこには立川 瑠璃という知らない人の名前と性格、仕草や、趣味、血液型まで細々と記入されていた。
「あ、あの、、。読みましたが、、、。」
「早いね。じゃあ今からその人になりきって話してみて。」
「え?!」
なんじゃそら。でもやるしかないしな、、、。
「瑠璃さんは趣味は何?」
「え、えっと、、、、、」
その後も色々聞かれよくわからないが紙に書いてあった仕草などを織り交ぜながら
タジタジ答えた。これ一体何なんだろう、、、。
一体、何をテストする試験なの?
「はい!おつかれー!どんなかな?王子。」
質問が終わり、結果を私の目の前で聞き始める。
ちょっと、、。そういうのは後でこっそりやれよ。
「うーん、、、。いいんじゃない??
特に仕草も自然に織り交ぜてたし、瑠璃ちゃんにしか見えなかったよ。」
優しい笑顔でこう評価をくれる王子さんに素直にうれしくなり顔を赤らめる。
「ありがとうございます。」
「あたしもいいと思ったよ!!ちゃんと特訓すれば問題ないレベルだね。」
「あ、ありがとうございます。あ、あの、、、。」
わたしはついに切り出す。
「ん??なにー?」
「失礼ですがこの会社の概要など伺ってもよろしいでしょうか??」
あ、という顔をして月姫さんは言い始める。
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