僕と守りたい人

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それから、紗代と居るのが楽しいと思い始めたときだった。 突拍子もなく、紗代が 「私は、凛の事が好きだから、一緒に居たいと思うんだね」 突然の告白に思わず、学食のカレーを食べていた手が止まった。 「いきなり、何、言ってるの」 「私は、凛が好き。 それだけの事だけど、どうしたの?」 「それは、告白って事?」 「そうかも、知れないな」 「そっか」 その時、初めて紗代との関係を考えて見た。 あんなに、京介さんの事を引きずって いたのに、今は、紗代のことを考えて居ることが多くなった。 そして、その日の帰り道。 一緒に帰ることになって、歩きながら話しているうちに……。 「なぁ、紗代」 「ぅん、どうした」 「僕、いつの間に紗代の事。 好きになったんだろうね」 「恋はいつの間にか落ちているって言うから 好きな思いに気づいてやっと、恋が始まる これで、凛と私の恋が始まった」 「ねぇ、紗代。 僕と付き合ってくれないかな?」 「それで、凛は幸せになれる?」 「紗代が居てくれるなら、きっと」 紗代が抱き付いてきた。 「私は、凛の事が好きだから。 凛が幸せだと私も幸せになれる気がする」 僕は、抱き締め返した。 「幸せになれる気がする、じゃなくて、 僕が幸せにして見せるから」 あの時は、紗代を守ってあげたいと思っていた。
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