僕と失いたくない人

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「あの時の俺は弱かったんだ。 お前の親父さんに俺らが付き合ってること ばれてたらしくてな。 息子の未来を考えるなら、別れろって言われたよ。 凛を手放すなんて、出来ないと思ってた、 でも、そうするしかないと思った。 凛の幸せな未来を潰しては行けないって、 高校を卒業したら、俺からも卒業させよう そう思って行動に移した。 でも、お前の手を離すべきじゃなかった って後悔した」 「そうなんですか」 「お前にちゃんと言ってれば、 凛がこんなに苦しむこと無かったんだな」 「京介、さん、ヒックヒック」 「よしよし、よく頑張ったな」 僕は、京介さんに抱き付いた。 優しく頭を撫でながら、あやしてくれた。
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