僕と守るべき人

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航大君がいると言う、ホテルに向かった。 あの後、客室番号も教えてもらった。 「502、502号室、此処だ」 チャイムを鳴らした。 ドアが開いた。 「航大君」 元気そうな航大君がいた。 「凛様、何故此処が」 「父さんに聞いてきた」 「旦那様に……。 ひとまず、入って下さい」 部屋に通された。 「航大君、直ぐ来てくれる。 悠真が入院したんだ」 「悠真様が!! 大丈夫何ですか!!」 「うん、まぁ。 でも、ストレスが原因で寝れないみたいで それに、失声症になった見たいで」 「そうですか。 でも、このまま帰っても、解決にはなりません。 旦那様を騙していたことになる、 だから、解雇されてもなにも言えない。 あの方は、正しいことしか言いませんから それに、悠真様の世話役としてお側に 居たのにその役目も無くなってしまいました」 「それなら、心配いらない。 実は、一軒家を買ったんだ。 元々は、僕が買った別荘みたいな物だった けどね。 そこを、悠真と航大君にプレゼントしようと思って、でも、京介さんが 『未成年二人なんて不健全過ぎる』って、 だから、僕と京介さん、輝と慶も一緒に 住むことにした。 その方がきっと皆幸せになれる。 それに、航大君の雇い主は僕になったから 雇い主って言うか、悠真の兄として、 悠真の側に居てやって欲しい。 これは、命令じゃない、お願いだ」 そう言った途端。 「悠真様のお側にずっと居られるのですか?」 泣きながら、聞いてきた。 「うん、航大君が良ければ、ずっと居て あげてくれると僕も嬉しいよ」 「悠真様に、ヒック、会えるのですか?」 「うん、そうだよ」 「早く悠真様に会いたいです。 悠真様のお側にずっと……、居たいです」
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