28人が本棚に入れています
本棚に追加
中に吐き出された後だったから、そこを舐められるのは嫌だと拒んだら。
達するのを押し留められたまま長い指でさんざんに掻き回されて。ようやく開放された時はもう、頭の中は真っ白で。
でもその時、確か―――。
ゆっくりと夏目の顔が伏せられて、窄まりの脇に舌先が触れた。
「やめっ―――」
「……とお」
きつく吸われて秋月が喉を反らせる。
「あ―――ああぁッ！」
両脇でシーツを掴んでいた秋月の手が拳になって、背中が大きく撓った。夏目の目の前で、赤く充血したそこがきゅっと収縮する。
余りに誘惑的な光景に我慢しきれなくなった夏目が、そこにつぷりと指を突き刺した。途端にきゅうっと締めつけられて、ごくりと喉を鳴らす。
ぬめぬめと吸いついてくる中を抉るように指を回して、快楽の源を押し潰した。
「―――ッ！」
堰を破って弾けた秋月の昂ぶりから、はたはたと腹部に情熱が撒き散らされた。
「ぁあ、あ―――っ」
余韻に震える中心を掌で包まれて、秋月がせつない声を上げる。
秋月の下肢の間から身体を起こした夏目が、それをゆっくりと扱き上げた。握った手にとろりと白い蜜が伝う。
「なつ……も、う―――離……っ」
「……全部、出して」
過剰な刺激に喘ぐ秋月の抵抗を封じて。
最後の一滴まで吐き出させてから、指に零れた白濁を夏目が舌で舐め取った。唇を噛んで背けた秋月の顔が、羞恥と悦楽に赤く染まる。
「……可愛いね」
欲情を隠さない声で囁くと、夏目が身体を乗り上げた。着衣はそのままに自分の欲望だけを掴み出す。
「んあッ」
弛緩しかけた身体を抱き寄せられて、熱い昂ぶりが押し当てられる。ぐいと押し込まれて秋月が声を上げた。
「―――っう、ん」
秋月の下肢を抱えて腰を進めた夏目が、低く呻く。
散々に焦らされたそこは、ほとんど抵抗なく夏目を呑み込んでいく。蕩けるような粘膜にひたりと吸いつかれて、いきなり持っていかれそうになった夏目が息を詰めた。
最初のコメントを投稿しよう！