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ぼくの名前だ。
赤瀬永司。
どうして知ってるんだろう。
この人は誰なんだろう。
知りたいって思っても許されるなら、ぼくは返事をしたい。
声をかけてくれてありがとうって。
「謝りたいことがある。聞いてもらえるだろうか。」
はい。
腐神『泣き顔可愛いなオイwww』
武神『おい、せっかくシリアス作ってんだから指差して笑ってやろうぜ?www』
邪神『それが優しさってもんよwwwやべえ、俺マジで中二病www』
遊神『お前の場合、名前からして中二病なんだから気にすんなwww』
腐神『おい、真面目に聞けってwwwマジで可愛いぞwww』
武神『おうふwww腐神がまともなこと言ったwww槍でも降らすか?www一言多いけどwww』
「俺は神だ。複数の世界を創り出し、生命の管理をしている。」
神様が、ぼくに声をかけてくれてるってことですか?ああ、嬉しい。
でも、神様のような方がなんでぼくなんかに謝るんだろう。
「俺はある奴らとゲームをしていて、君の運命を決めてしまった。」
運命って、ゲームで決まってるのかな。
ぼくの運命は、どんなふうになるんだろう。
この生活から抜け出すことは、出来るのかな。
「6人の男達から求愛され、そのうちの1人と永遠の愛を誓う。それが、君の運命だ。」
6人の、男から……ぼくも男なんだけどな。
でも、愛されるのかあ。
それは、良いことだよね。
うん。
「すまないことに、君には使命がある。」
使命。
ぼくみたいな存在が、神様から直接授かる、生きる権利。
そんなものを、貰えるのかあ。
どうしよう、嬉しくて泣きそう。
耐えなきゃ、神様に嫌われてしまうかもしれない。
「こことは異なる世界へ行き、君に求愛する6人の男達の行動を阻害する。そして、永遠に幸せの象徴となること。」
幸せの……象徴。
阻害とか、良い意味じゃないんだろうな。
でも、神様から頂く使命だし、それに、ぼくは幸せになりたい。
お受けします、喜んで。だから、どうか。ここから解放して、ぼくという存在をお救いください。許すなんて偉そうなことは言いません。文句もありませんし、むしろ感謝致します。だからどうか、ぼくをここではないどこかへ行かせてください。
それだけが、望みです。
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