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一応釈明しておくと、MVPやらラストアタックやらは色々な要因が重なってなし崩し的にそうなっているだけであって、特に俺が狙ってやっているようなわけではない。
だが俺がどう思っていようが、所詮それは俺の主観。他のプレイヤー達の主観と俺の主観が必ずしも重なることはない。むしろ重なることの方が稀だ。
「だから、一度よく考えて欲しいんだ。このパーティーに参加するっていうことは、下手をしたら周りから嫌われる可能性を背負うっていうこと。俺もこれ以上立場が悪くなるようなことはしないように努力するつもりではあるけど、現時点であまりよく思われてないことは事実。
今話したことをよく考えた上でこのパーティーに参加してくれるって言うのなら、俺もルナも喜んで歓迎するし、全力で君をバックアップする」
そう言って隣に座るルナに視線を向けると、こちらを見ていた彼女と視線が重なる。
「これでいいよな?」と視線で問いかけると、ルナはくすっと表情を和らげて、ゆっくりと頷いた。
確かに、リリアさんが正式にパーティーに加入してくれたとはいえ戦力的にはまだまだ足りていないのが現状。
いつまでもボス戦参加の時にアルマダ達の好意に甘えっぱなしになるのは避けたいし、本来であれば一刻も早く戦力を整えるべきだったのだが、それも今セブンに聞かせた俺が生み出したリスクが足を引っ張り上手くいかなかった。
そんなリスクを他のプレイヤーに背負わせるようなことは出来ないし、こちらの事情を理解した上で加入してくれるというのがまず第一条件。
実力に関しては、リリアさんがスカウトしたという時点でまず何かしらの光るものがあったのだろう。疑う余地は無いし、そもそも選り好みできる立場でも無い。
長々と喋って渇いたーーような気がするーー喉をカップに残っていたコーヒーを一息に呷って空になったカップをソーサーに戻すと、それまでじっと俺の言葉を受け止めていたセブンが口を開いた。
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