雨宿りの恋

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「そうだよね……でも……」  臆病な聖人に声を掛ける以上の勇気は起きそうにない。  ここで聖人の恋バナは一旦幕を閉じた。  その後、それ以外の近況をお互いぽつぽつと語り合った。どちらかというと奏多が多めに話している。相槌をする聖人の飲むピッチはかなり早かった。聖人は意外と飲酒が好きなのだ。だが強いかどうかは疑問なところ。  一方奏多はそれ程飲んでいない。彼もかなりの酒豪だというのに。  ふと、二人の会話が途切れた。その時、聖人は奏多の情欲を含んだ眼差しに気付いた。 「聖人、今日、俺んち泊まってけよ」 「うん……」  奏多の誘いに聖人は恥ずかしそうに頷いた。  この後、奏多に抱かれる。それを意識すると、聖人の背筋は甘く切なく震えてしまう。  二人は親友でありながら、時折体を重ねる関係でもあった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 試し読みはいかがでしたでしょうか。 「雨宿りの恋」は2022/04/15からKindleで電子書籍として発売しました。 電子書籍にするにあたって大幅に書き直して格段に読みやすくなっていますので、初めての方はもちろん、既読の方にも読んでいただけるとうれしいです。 そしてよかったら★の評価やレビューをいただけると大変励みになります。 ↓電子書籍のURLはこちら(^^) https://www.amazon.co.jp/dp/B09Y327QT6
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