第1章

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もともと寝起きの良い方じゃない。 だが、今日の目覚めはいつになくひどい。 二日酔いの様な頭痛と、もやのかかった様な意識。 重い瞼を無理矢理開くと、僅かな光が部屋の中央に浮かんでいる。 何処だここは? 昨夜の事を思い出そうとすると、頭痛がひどくなる。 …やばい。 痛む頭を手でおさえながら、気付いた事実に愕然とする。 昨夜どころか、遡る記憶がない。
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