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「ほぉ~!魔王城久々に見た~!いや~しかしほんとおっきいねぇ」
え、待ってくれシン。
魔王城って……え??
「なぁーに、ぼーとしてるの?勇者様~」
「だって僕達さっきまで森の中歩いてたよね!?なんで!?なんで魔王城の前に来ちゃってんの!?」
そう。ついさっきまで僕達は森の中にいたんだ。
そこら辺の木になっていた木の実を齧りながら、りす可愛いねぇ~なんて言いながら。
「んー、だぁーって歩き疲れちゃったんだもーん。もう魔法使った方が早いなーって思って。」
「いやいやいや、一番最初にちゃんと旅して魔王と戦うって言ったのシンだよね??」
「んー、そうだっけ?てへぺろっ」
イケメンだからって、ぺろっと舌を出してウインクしたって可愛くないぞぉ!?
「こんな早く着くんだったら心の準備とか終わらせてほしかった……」
「へへへ、ごめんね~。よーし、じゃあ早速、乗り込むー?」
そう言ったシンは魔王城を前にして
「おっ邪魔しまーすっ!!!!」
城の門を魔法でぶっ壊した。
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