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勇者を引き受けたあとの仕事は早かった。 僕はそれなりの剣を持たされた後、国民の前で宣言させられた。 国民の歓声はすごかった。 しかし僕は知っている。 国民のほとんどが関心を持っていないことを。 国王の前では魔王軍を滅ぼすべく尽くす国民。 しかしいまいち被害にあっているわけでもない国民にとっては本当に魔王を倒さなければならないのか、という疑問があった。 そのため魔王退治を進んでする者はなく国王だけが敵対心を燃やしている、ということだ。 宣言が終わったあと、武器と地図、お金を渡され国を送りだされた。
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