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「さぁーて、勇者様?まずはどこに向かいますか?ふふ、魔王を倒す旅なんて楽しみですねー!一体どんななんでしょう?」 さっきからうるさいなぁ…。 国を出発した日、突然紹介された"仲間"…。 名前はシン。 彼は魔法が使えるらしい…。 ……チートかよ(ボソッ 「ねぇ質問なんだけどさ、瞬間移動的な魔法は使えないの?」 「え?使えますよ?」 「じゃあさ、それで魔王城の前まで飛べはいいんじゃないの?」 その方が魔王様にも早く会えるし。 「やだなぁ、勇者様。そんなのおもしろくないじゃないですかぁー!旅をするのがいいんですよ!ほら、国王様にもこんなにお金を頂いたわけですしー。楽しみましょうよ!遊びましょうよ!」 結局遊びたいだけなの!? 「そんなこといって、魔法とか使えないんんん…」 は?え??口が!!開かない!!! 「勇者様?なんて言いました?私ちょっと耳が悪いのかな?なんて言ったか聞き取れませんでしたぁー。」 シンがパチンと指を鳴らすと今まで開かなかった口がすぐに開いた。 普通に魔法使えるのね。 「な、何でもないよ…。」 何となく敵にしない方がいい人が仲間になった気がする……。
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