2話 ボクとゆたかくん 

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2.訃報 練馬区に越して来てすぐの4月、 日曜日の朝、いつものようにウトウトと、 手探りで、枕元の携帯ラジオをつけた。 何かの曲が終わり パーソナリティのイルカさんが 「オザキさんのご冥福をお祈りします」 ?  何? 聞き違い?   眠っていた脳が動き出した。 目が覚めてとび起き、玄関の新聞受けから 乱暴に朝刊を取り出し記事を探した。 まさか、は本当になった。 聞き間違えじゃない。 ゴールデンウイークをはさみ慌ただしい日々が過ぎた。 ゆたかくんの急死。 ヒカリさんと会えたのは、それから1か月後だった。 夜7時にファミレスで待つようにと電話があったので 早めに行っていつもの席に座って先にコーヒーを飲んでいた。 30分待ってもヒカリさんは来なかった。 同じ名前のファミレスが、一駅先の駅のそばにもある。 そっち? 電話をしてみようと 立ちあがった時に、 ヒカリさんは現れた。
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