二章

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          「ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ……」 彼女は鳴り続ける呼び鈴を聞いて思った。 来た、と。 今ドアの向こうにいる奴。誰かは知らないがそいつがこの声の主だ。 彼女はそう直感し、手に包丁を持って泣き声と呼び鈴の大合唱の中で思い切りドアを蹴り開けた。
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