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私は銀行に行き貸金庫に案内された。
私が暗証番号を打ち込み鍵を回し貸金庫の扉が開くのを確認すると着いてきた銀行員は貸金庫室から出て行った。
貸金庫の中には印鑑と預金通帳と手紙が入っていた。
預金残高は13億円だった。
手紙には「🌕🌕弁護士事務所の山田さんにこの手紙を見せたものに全額差し上げます
きっと歩美よね
おばちゃんのお葬式の写真を見付けなさいってお母さんに言われて一番新しくて映りのいい写真見付けて花壇を掘り起こすのわ」と書かれてあった。
私が山田さんを訪ねた一週間後に贈与税が差し引かれたお金が私の預金通帳に全額振込まれた。
四十九日法要のおばちゃんの写真も私も笑顔だった。
お母さんが「歩美…なに笑ってるのよ!おばちゃんが死んでお父さんは50でリストよ…」と。
お父さんが「歩美…すまないが大学は諦めくれないか就職してくれ…」と、頭を下げた。
お母さんが「お母さん…お父さんの財産どうしたのかしら…」と、呟いた。
私は「大学にはアルバイトして行きます…」と、笑った。
私は弁護士の山田さんに頼み18歳で東京に小さなマンションを買って大学生活を楽しんでいる。
誰にもないしょだ。
終わり。
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