第一話 桃太郎

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一人と一匹が歩いて行くとワナに引っ掛かったのか猿(みたい)な男が木に吊るされていました。 桃太郎は、剣で、そのワナを切って上げました。 「ありがとうございます。桃太郎さん。」 「礼にはおよばない。まぁ、きび団子でも食え。」 「はい。いただきます。」 モグ、モグ… 「食べたな…」 「えっ?」 「今日から、お前は私の下僕だ。素晴らしい働きを期待してるぞ。」 桃太郎は、不敵な笑みを浮かべました。 「あの…僕下僕になるなんて言ってな… 」 「ああん?何か言ったか?」 「いえ…何も…言ってません…」 「まぁ、諦めるんだな、猿。こいつはそうゆう女だ。」 犬は、そう言って猿の頭を撫でてやりました。 「ぼさっとするな。さっさと行くぞ。」
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