第1章

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「……今日もお天気は良さそうだな」 白んできた窓の障子に目をやって、 秋月が小さく伸びをした。 「ごめんなさい……目、 覚めちゃった?」 せっかくのお休みなのにと、 夏目がすまなそうな顔になる。 「いつもの時間に目が覚めてしまうのは、 仕方ないよ」 落ちてきた前髪を梳き上げながら、 秋月が身体を起こす。 伸ばした腕でファンヒータのリモコンを取ると、 スイッチを入れた。 三月も末とは言え、 東北の朝晩はまだ寒い。 と、 後ろから伸びてきた腕で背中から抱きこまれる。 「こら、 夏目」 「夕べは結構疲れさせたつもりだったんですけど……」 足りなかった?と悪戯っぽく訊かれて、 秋月の目元が染まる。
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