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〈君が大事だからこそ、もう手紙は出さない。この選択しか私にはありませんでした。……〉 ちはるは丁寧に、一つ一つ意味を確かめるようにして言葉を紡いだ。 〈……リゲルくんの手紙は、私にとって星のない夜空を照らす光源のように大きな存在でした。本当に、今までありがとう。……〉 ちはるは、いつか、と口の中で呟く。 〈出会える時がきたら、その時は必ず会いましょう〉 そう締めくくると、ちはるは目を閉じてもたどれるようになっていた三叉路の公園へと向かった。 夏もそろそろ終わる。 公園が閉鎖されるまで、後6日に迫っていた。
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