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中学3年生の夏、中高一貫校から音大附属の高校受験へといきなり舵を切るのは普通に考えて難しいことは分かる。それでも東京という街に根を張って生きるリゲルの強さが、ちはるにはまぶしい。 その光の強さを少しでも引き寄せるように、ちはるはリゲルの手紙を額に押し当てる。そしておもむろにスマホをとりだすと、画面に一つの名前を呼び出した。
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